日本とイギリスでは、逆になっていることが多い。バレンタインデーの習慣もその一つですね。女性から男性へチョコレートを渡すのではなく、イギリスの場合は、男性から女性に、バラの花束を渡すのが一般的なんです。アメリカなんかもそう。
日本のホワイトデーにあたる習慣はありません。ホワイトデーは、日本人が発明したんだけど「お返し」の文化が、いかにも日本らしいですね。その点、イギリス女性は、もらいっぱなしです。
イギリスの花屋の店先は、バレンタインデーが近づくと、バラの花でいっぱいになります。日本では、お店にチョコレートが並び始めると、ああ、バレンタインデー近いなって思うけど、よく似た感じ。イギリスでは花束の品定めしてるのが男性ってところが違います。私は、帰りが遅かったので、遅くまでやってるニュースエージェントや、コンビニで買ってました。
結婚しているなら、必ず奥さんに花を贈る。カードも必ず書く。「愛する妻へ。夫より」といった感じで。
未婚の男性なら、「愛するxxさんへ。ご存じより」という風に匿名で花を贈ります。匿名ってところがミソ。誰からだろう?ってどきどきしますよね。日本で差出人不明のチョコレート受け取ったら、これ、毒入ってんじゃない?とか不気味だけど、その点、花ならいくらもらっても困りません。
日本の義理チョコに似てるともいえるけど、イギリスの職場でも女性社員には、バラはともかくバレンタインデーのカードは渡していました。(今もそういう習慣があるかは不明)。カードをもらった女性は、まるでクリスマスカードのようにずらーっと机に並べるし、贈る側もカードにひとことふたこと、気の利いたことを書いては反応を楽しんでいた。
同性愛に寛容なイギリスでは、まれに男性でもバレンタインデーにバラを受け取ることがある。もちろん、匿名の贈り主も男性。その場合、あなたにその気がなければ、背後への注意を怠ってはいけない。
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