英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、以下、UK)に住んでる英国人全員がイングランド人というわけではないのです。
スコットランド人はスコティッシュ、アイルランド人はアイリッシュ、ウェールズ人はウェルッシュであり、そうでない残りの地域、イングランドの人がイングリッシュ。これらは別の国の人達だ。歴史や文化、また大雑把にいえば人種も違う。
たとえれば、韓国人と、台湾人と、日本人ぐらいに違う。皆アジア人だが、韓国人も台湾人も、日本人ではない。それぐらいに違うのだ。スコットランド人に、「あなたはイングリッシュですね」というのは、韓国人に、「あなたは日本人ですね」というのと同じぐらい失礼なことだ。
スコットランド、北アイルランド、ウェールズ、イングランドの連合王国がUK。じゃ、全部ひとまとめで呼ぶときはUK人となるかといえばそうではなく、ブリティッシュという。国籍はブリティッシュ。スコットランド人に「イングリッシュですか?」とは聞けば怒られるが、「ブリティッシュなんですね」と聞けば「当然そうだ」となる。
UKの有名な朝食、ベーコン、ソーセージ、焼きトマトや豆がどっさり乗ったイングリッシュブレックファストは、スコットランドではスコティッシュブレックファストといい、ウェールズでは、ブリティッシュブレックファストと呼ぶ。
友人のスコットランド人がいうにはスコティッシュブレックファストのほうが量が多いのだそうだが、私には同じに見えた。第一、スコットランド人のほうが気前が良いという話しなんて聞いたことがない。
ウェールズでウェルッシュブレックファストと呼ばないのは、併合されてきた期間がそれだけ長いからだ。でも、どれだけその期間が長くても、ウェールズ人が自分たちはイングリッシュだと思うことはない。永遠にあり得ないのです。
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