バレンタインデーのE-mailでイギリスにいたときの同僚から近々結婚するという知らせがあった。大変おめでたい話で、とてもうれしい。
結婚するまでのプロセスは、日本でも昔と今とではずいぶん変わってきた。これからも変わり続けるよね、きっと。外国ではもっと違う。
同棲
プラクティスタイムと言ってた。練習期間ね。同棲の期間があまりに長かったカップルが結婚するときは、"プラクティスを十分やったから大丈夫だ"と冷やかしたりする。
日本だと、自分の子供が同棲するって言いだそうものなら、親としては心配が先にでてしまうもの。その点、イギリスは子離れが早い。
伝統的に18歳又は21歳で独り立ちするイギリスでは、その後は親と別居しようが結婚しようが同棲しようが、すべて本人の責任のうちに行われる。
離婚
あんなに練習したからといって、ぜったいに失敗しないわけでもない。
離婚は特に男性に対して、経済的に大きなペナルティーを課すことになる。
万一離婚でもしたら大変なので、"結婚しても大丈夫かな"という場合、まあ、多くの場合は同棲することになる。
子どもができても結婚しないカップルも多い。詳しくはわからないが、税金の面でも結婚しないほうがメリットがあるらしい。
いずれにしても離婚したと言う職場の同僚の話では、自分が生活する最低限のお金以外は全部もっていかれる位の金額だそうだ。原因にもよると思うけど。
イギリス人に急な残業をお願いすると、"今日は子どもを幼稚園に迎えに行く番だからだめ"と言われたりする。
日本では考えられないかもしれないが、残業によるわずかな収入増と、下手したら一生支払わねばならないお金を天秤にかけた場合、彼を仕事熱心でないなどと非難することはとうていできない。
それだけに先の女性から結婚すると聞いたときには、一生の伴侶としてお互い心に決めたわけだから、大変うれしいのである。
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